NHK新生活日語 - 第11回 いたわる

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人を優(yōu)しくいたわりたいとき、どう言いますか?
    基礎編  カラオケボックスで。
    夫の同僚:すいません、ほんとに。
    せっかくのお休みにおじゃまして。
    アンナ:いえ、いいんです。今日はサラ、おばあちゃんとお出かけですからちょうどよかったです。
    夫の同僚:おとといも小野さんに遅くまで付き合ってもらって…。
    アンナ:いえいえ。
    夫の同僚:今度はうまくいくと思ってたんです。新婚旅行はハワイかな、なんて。
    アンナ:そうだったんですか。
    夫の同僚:だめなんです、ぼく。何回見合いしても、結局斷られて…。
    アンナ:そんな。気を落とさないでください。**********さ、歌ってください!
    夫の同僚:はい!
    重要表現  気を落とさないでください。**********
    がっかりしている人を慰める表現です。「気を落とさないで」{「気を落とす」(がっかりする)の否定の形のテ形}+「ください」(相手に頼むときの表現)で、相手の気持ちをいたわります。
    ポイント——目上の人や関係の遠い人などの體をいたわる表現を覚えましょう。
    応用編   病院の受付で。
    アンナ:先生!
    茶道の先生:あら、アンナさん。どうしたの?
    アンナ:子どもがアレルギーで。
    先生はどうなさったんですか?
    茶道の先生:ええ、ちょっと血圧が高くてね。
    フラフラするから…。
    アンナ:そうですか。それは大変ですね。
    茶道の先生:ほんと、年には勝てないわ。
    受付:沢さーん。
    茶道の先生:はーい。じゃ、お先に。
    アンナ:お大事になさってください、先生。**********茶道の先生:どうも。
    重要表現:お大事になさってください。**********
    目上の人や関係の遠い人が、體の調子が悪いときや病気をして良くなったばかりのときなどに、相手の體をいたわる表現です。
    「お大事になさって」は、尊敬語の「お」+「大事にする」の敬語表現「大事になさる」のテ形で、相手に體を大切にしてほしいという気持ちを伝えます。
    コラム
    「夏至。冬至」
    一年のうちで晝が最も長くて夜が最も短い日を、「夏至」と呼んでいます。年によって違いますが、たいてい6月21~23日の間の1日です。また、夜が最も長くて晝が最も短い日を「冬至」と呼んでいます。冬至はたいてい12月21~23日の間の1日です。
    夏至と冬至の日には、それぞれ家庭でよく行うことがあります。夏至の日には、冬瓜の料理をたべます。冬瓜には、尿を出やすくし、體を冷やす効果があり、食べると體が軽くなり健康になると言われています。夏に向かう季節(jié)にぴったりの食べ物なのですね。
    一方、「冬至にかぼちゃを食べ、ゆず湯(ゆずを入れたお風呂)に入ると風邪をひかない」と言われ、冬至の日には、かぼちゃの料理を食べ、ゆず湯に入ります。かぼちゃを食べる習慣は江戸時代から始まったと言われています。江戸時代は冬に野菜が少なかったため、保存ができてカロテンが多いかぼちゃを食べると、風邪をひきにくいことを経験から學んでいたようです。
    また、ゆずには、血行をよく體を溫める作用があります。冬至にゆず湯に入るようになったのは、「冬至(とうじ)」が、湯に入って病気を治す意味の「湯治(とうじ)」と同じ発音だったことと、「ゆず」に「融通(ゆうずう)が利く」(この場合は「生活に困らないこと」の意味)という願いが込められたからだと言われています。