精彩日文晨讀(5)

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陽炎 つかまえた
    透き通った炎のように、地面からゆらゆらとたち上る陽炎(かげろう)。
    とりとめもないものの、あるかなきかのもののたとえとして、使われてきました。また、トンボの古名(こみょう)、蜉蝣(かげろう)、と混同されて、儚い(はかない)ものの代名詞(だいめいし)のようにもなっています。
    もとは、「かぎろい」だったそうです。いまは、區(qū)別されて、「かぎろい」の方は、明け方(あけかた)の空のほのかな光をさす時に使われます。
    「陽炎、稲妻、水の月」
    目には見えていても、とらえることができないもののたとえです。
    手でとらえれないのだから、とらえようとするのです。目に見えないものなら、どこでとらえましょう。
    ゆらゆら  副 搖曳 搖搖晃晃)
    とりとめのない 慣用 沒影的
    たとえ 名 比喻]
    トンボ 名 蜻蜓
    儚い(はかない) 形 虛幻的
    かぎろい 名 晨光
    ほのか 形動 微弱的
    稲妻(いなずま) 名 閃電